2014年06月09日
ヤマアラシのジレンマ
哲学や心理学を勉強していると
「ヤマアラシのジレンマ」という話が登場します。
端的にご紹介すると、
ある寒い晩に、
2匹のヤマアラシの夫婦が暖を取ろうと
お互いに近づきました。
しかし、双方とも鋭利なトゲを持っており
相手の身体を傷つけてしまいます。
そこで、相手を傷つけないように距離を置くと
お互いの温かさが伝わってきません。
近づいたり離れたりを繰り返していたところ、
相手を傷つけず、暖が取れる程よい距離を見つけました。
このお話は、結論でもあるように
「程よい距離」が大切という寓話です。
普段は哲学や心理学で取り上げられる話ですが
ビジネスにおいても、程よい距離感は大切です。
初めて訪問した会社で、
余りに馴れ馴れしい態度では不信がられてしまうし、
取引が始まった会社で、
初対面のようによそよそしくてもダメ。
相手と知り合ってから現在までの関係を踏まえた上で
近すぎず、遠すぎず、程よい距離を見つけることが
ビジネスチャンスを増やすポイントです。
ちなみに、
初めて訪問した会社において、
距離感をぐっと近くするテクニック。
『時々タメ口を混ぜる』
初対面なのだから、あまりタメ口だと
馬鹿にしているのか?と思われてしまいますが、
心理的に『仲良くなった』=『タメ口』という傾向があります。
その心理を逆手にとって、
言葉の端々にタメ口を忍ばせる。
例えば
~ですから・・・ を ~だから・・・
良くないですか? を 良いでしょ?
他社には負けません! を 他社には負けないから!
このように、時々タメ口を混ぜる事で
相手との距離を近づけることができますが、
使いすぎには注意してください!
タメ口も、ヤマアラシのように程よい用量で・・・。
Posted by カエル at 17:35│Comments(0)
│ビジネスの話
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